ついに千秋楽!
- ポイント
人形劇団プーク 7月・8月公演
スイミー/ゆうびん屋さんのお話
『スイミー』
大きな魚から一匹だけ逃げのびた小さな魚スイミー。悲しみの中、旅に出たスイミーは、さまざまなものに出会い元気を取り戻し…。
世代を越えて親しまれている『スイミー』が新作の人形劇になりました。
* * * 若い感性とチームでの新作「スイミー」 演出 岡本和彦 * * *
プークはどんな「スイミー」を送り出すのか?
演出の手始めにレオ・レオニについて調べていくと、だんだんと明らかになったことがあります。ユダヤ系のレオの家族は、イタリアからアメリカに亡命しようとするのですが、レオ以外の家族にはビザがおりず、レオはたった一人での旅立ちになったということです。ひとり自由を求め、広い世界に旅立つ姿は「スイミー」そのもの、それは、レオの人生そのものだったに違いありません。
「スイミー」は、孤独の中たくさんの出会いや経験から成長し、大きな力を発揮しますが、さらに私は、海という自分が生きている世界の本当の姿を知ることや、そこにある自由や勇気がとても大切ということに思い当たります。そして、果たして今私たちは、どれほど自分の住んでいる世界を理解し、その本当の姿を知っているのかという命題が浮かび上がります。そこに今回のテーマや、生み出すべく目標が見えてきます。
プークの「スイミー」の脚本は、初めて手掛ける若い劇団員が出発点になりました。そして、プークの「スイミー」はどうありたいかの検討が半年に及ぶことになりました。さらに美術も、今回初めて担当する若い美術家です。ふたりの感性は、思いもかけないようなアイデアの続出で俳優たちを巻き込み、そのひとつひとつを試演をする中で、スタイルや骨格を、そして素敵な音楽を生み出しました。
今回の新作は、チームの力で成し遂げたものだと思っています。
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『ゆうびん屋さんのお話』
仕事で疲れたゆうびん配達のコルババさんは、ついゆうびん局でうたたねをしてしまいます。夜になり目がさめたコルババさんは、手紙をトランプにして遊んでいるゆうびん局の精たちに出会いました。精たちは中を見なくても、その手紙がまごころのこもったものかわかるというのです。ゲームに加わったコルババさんが引き当てた手紙は、ハートのエースでした。ところが、その手紙には差出人の名もあて名も書いておらず…?
【公演ホームページ】https://puk.jp/
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