- ポイント
象
別役実さんは、私の最も尊敬する人である。(中略)
『初級革命講座飛龍伝』は、『象』の盗作だし、他にも『郵便屋さんちょっと』など盗作ばかりである。
「つかこうへいによるつかこうへいの世界」(白水社1981年刊)より
原爆で焼けた背中のケロイドを人々に見せ、喝采をもらっていた病人はその時の熱情が忘れられず、病床にある今も“あの町”に帰りたいと願っている。しかし、悲劇の記憶は人々の記憶から失われて久しく、集まる観衆はどこにもいない…
70~80年代のつかこうへい作品に挑戦し、その原点を探し続けてきた9PROJECT。20作目の節目に新たな扉を開ける一作は、つかこうへいが最も直接影響を受けたであろう別役実氏の作品から『象』を上演します。
『初級革命講座飛龍伝』で、革命という熱情の現場に戻ろうとした男・熊田留吉と『象』の病人....。他にも様々な作品との共通点がこの作品にはあります。つか作品のルーツを探りつつ、別役実作品を“つか芝居的に”作ってみたらどうなるか....9PROJECTの新たな挑戦にご期待ください!
【公演ホームページ】https://www.9-project.net/vol20/
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