- ポイント
桑田貴志 能まつり「融」
第14回目を迎える「桑田貴志 能まつり」。今回は平安貴族を題材とした「融」を上演します。
源融(みなもとのとおる)(八二二~八九五)は嵯峨天皇の皇子として生まれ、左大臣まで昇進した平安貴族です。
風流を愛し、和歌や音楽に才能を発揮しました。
河原の院と呼ばれた自宅の邸宅には、陸奥の景勝地・塩竈(しおがま)を模した大庭園が造られ、そこでは夜な夜な管弦や遊舞を楽しむ風流な宴が催されたそうです。在原業平もこの夜の宴にたびたび参加したと、「伊勢物語」では語られます。
イケメン貴公子である源融は、「源氏物語」の光源氏のモデルの一人といわれます。
光源氏が絶頂期に建てる六条の院は、東西南北の館に四季の風情を織り込んだ風流な大邸宅ですが、この河原の院をモデルにしたと伝えられます。
平安貴族を代表する風流人・源融は、舞の名手であったようです。舞に関する数々の小書(特殊演出)があります。今回は、「舞返之伝」という小書で演じます。後半の舞が、緩急に富み面白く変化します。
平安時代に名月の下で楽しまれたの遊興に思いを馳せながら、この難しい舞に挑戦したいと思います。
狂言「吹取」も名月と音楽にちなんだ内容です。野村萬斎師の洒脱で華麗な芸をお楽しみください。
【公演ホームページ】http://fukagawanohbutai.sakura.ne.jp/
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