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G.Garage/// Shakespear-doo3
ヘンリー四世二部作
【戯曲紹介】
『Play out the play! 芝居を続けろ!』
イングランド王ンリー四世となったヘンリー・ボリングブルックだが、その地位は盤石ではなかった。リチャード二世を暴力的に廃位させて王冠を得たことで、日々募る恐れ、葛藤、不眠、精神衰弱。のしかかるスコットランドとウェールズの国境での緊張状態。その上、王権奪取時に多大な助力を得たパーシー家の反抗。
更に心を悩ませたのは、実の息子、皇太子のハル王子(後のヘンリー五世)。ハルはごろつきどもと居酒屋で放蕩三昧、一番の親友は巨漢で呑兵衛の空悪党サー・ジョン・フォルスタッフ。白髪頭で体が言うこともきかないが、そのふてぶてしい生き様は、格式ばった王宮で生きてきたハルには魅力的だった。
血気盛んなハリー"ホットスパー"パーシーは、父親ノーサンバランド、叔父ウスター、モーティマー、スコットランドのダグラス、ウェールズのグレンダワーと共謀して、ヘンリー四世に対して反乱を起こした。
ハルは、父ヘンリー四世、フォルスタッフたちとシュールーズベリーの戦場へ向かい、そこでホットスパーと一騎打ちの末に打ち勝ち、反乱軍との戦いはヘンリー四世軍の勝利に終わった。
だが、戦場に行かず生き残ったノーサンバランドが、ヨーク大司教やモーブレーらと更なる反乱を企てる。
ロンドンに戻ったフォルスタッフは、居酒屋で呑み騒ぎ、再び反乱が起きたので、仕方なく戦場に向かう。やがて、反乱の首謀者たちは捕まり、ようやく戦いには勝ったものの、ヘンリー四世は病気で倒れてしまう。ハルとも和解し、王位をハルに引き継ぎ、安らかに死んでゆく。
フォルスタッフはハルがヘンリー五世になったことを知りロンドンに行くが、生まれ変わったハルはフォルスタッフを拒絶、これまでの数々の罪で収監し、二人の奇妙な友情もここで終止符を打つ。
表題の言葉は、ハル王子とフォルスタッフがヘンリー四世王に会うための予行演習
として、王役と王子役をそれぞれが演じていた劇中劇が最高潮に達した時に、王家
の問題により人生の愉しみである芝居を強制的に止められたフォルスタッフが「芝
居を続けさせろ!」と叫んだ魂の雄叫び。それは人生の縮図のように見える。
同じ地平で繋がった身分も生活も全く違う人間たちの愚かで愉快な歴史劇芝居!
【公演ホームページ】https://g-garage.world/
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