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日本全国 能楽キャラバン!
銕仙会 軽井沢公演

概要

解説     鵜澤  光
素謡 神歌  観世銕之丞
狂言 佐渡狐 野村 万作
 能 天鼓  観世 淳夫

※字幕解説「能サポ」をご利用いただけます。
*お手持ちのスマートフォン、タブレットに舞台上演に合わせた字幕解説が自動的に表示されます(日本語)。
*事前に「G・マーク」アプリ(無料)をダウンロードしてください(http://www.g-marcapp.com/)。

 

【公演ホームページ】http://www.tessen.org/schedule/kikaku/230829_caravan

素謡 神歌(かみうた)
 厳粛且つ清浄な空気の中、「とうとうたらりたらりら」と翁が謡いだし、神聖な儀式が始まる…。
 「能にして能にあらず」と呼ばれ、能の古態を留める神聖なる神事の芸能「翁」。千歳、翁、三番叟が次々と天下泰平・五穀豊穰を寿ぎ予祝する「翁」を今回は謡のみで演じる素謡「神歌」として上演致します。



狂言 佐渡狐(さどぎつね)
 年貢を納めるため都へと上る越後の百姓は、同じく都へ向かう佐渡の百姓と同道することになります。道中、佐渡に狐がいるかいないかで言い争いとなった二人は、互いの刀を賭けてどちらが正しいか奏者(取次の役人)に判定してもらうことにします。佐渡にも狐はいると言い張ったものの、狐がどんなものか知らぬ佐渡の百姓は奏者に賄賂を贈り、さらに狐の特徴まで教えてもらって賭けに勝とうとしますが…。
 役人に賄賂を渡すという風刺を軸に、三者三様の人間の愚かしさを描いた喜劇です。


能 天鼓 弄鼓之舞(てんこ ろうこのまい)
 中国後漢の時代。王伯王母という夫婦に一人の子供が生れます。ある日、天から降り下った鼓が胎内に宿る夢を見て王母が懐妊したため、その子は天鼓と名づけられました。やがて実際に天から鼓が降り下り、天鼓がその鼓を打つと妙音を発したといいます。その噂を聞きつけた帝が鼓を内裏に召し上げようとしたところ、天鼓は鼓を惜しんで鼓とともに山中に逃れてしまいます。しかし帝の追手に天鼓は遂に殺され、呂水に沈められてしまいます。鼓を得た帝は幾度となく鼓を打たせますが、天鼓の死後、再び鼓が鳴ることはありませんでした。そこで帝は天鼓の父である王伯を呼び寄せ、代わりに鼓を打たせようと勅使を遣わします。
 参内を求められ、我が子を殺した帝を一目見てやろうと王伯は決死の覚悟で都へ向かいます。我が子の形見の鼓を前に王伯は親子の別離を嘆き悲しんで袖を濡らしますが、やがて意を決し、鼓を打ちます。すると鼓は父の思いに応えるように妙なる音を発したではありませんか。これぞまさしく親子の徴であると帝も憐れに思い、涙を流すと王伯に宝を与え、天鼓の跡を管絃講で弔うことを約束して私宅へと帰します。
 やがて呂水のほとりに鼓を据えて一同が管絃講の弔いをしていると、夕月が登り、天鼓の霊が川面に浮かび上がるように現れます。
 天鼓の霊は弔いに感謝すると、愛器の鼓を打てる喜びに水に戯れて舞を舞い、鼓を打ち鳴らします。やがて時も移り、夜も白々と明けはじめると現か夢か分からぬうちに、天鼓の霊は幻のように消え失せてしまうのでした。
 我が子を殺された父親の嘆きと怒り、親子の深い情愛を描き、音楽的な興趣に満ちた能で、音楽ホールでの上演に相応しい能です。

 

解説        鵜澤  光


素謡 神歌
        翁 観世銕之丞
       千歳 長山 桂三

       地謡 西村 高夫
          小早川 修
          柴田  稔
          安藤 貴康
          小早川泰輝


狂言 佐渡狐
シテ  佐渡の百姓 野村 万作
アド  越後の百姓 中村 修一
小アド    奏者 深田 博治

       後見 飯田  豪


能 天鼓 弄鼓之舞
前シテ    王伯 観世 淳夫
後シテ    天鼓   〃
ワキ     勅使 宝生 欣哉
アイ  勅使ノ従者 内藤  連

        笛 杉 信太朗
       小鼓 鵜澤洋太郎
       大鼓 亀井 広忠
       太鼓 小寺眞佐人

       地謡 馬野 正基
          浅見 慈一
          北浪 貴裕
          長山 桂三
          谷本 健吾
          鵜澤  光
          安藤 貴康
          青木 健一

       後見 清水 寛二
          鵜澤  久

 

・会場に駐車場はございませんのでお車でのご来場はご遠慮下さい。
・携帯電話等、音の出る機器の電源は予めお切り下さい。
・無許可の写真撮影、録音、録画は固くお断り致します。
・都合により、予告なく演目・出演者等に変更のある場合がございます。
・客席内でのご飲食はご遠慮下さい。

 

 

 

★事前講座「天鼓」
能をより深く、より楽しく鑑賞して頂くため、能楽師がその見どころをお話し致します。

日時  8月9日(水) 午後2時より(午後3時半頃終了予定)

会場  軽井沢町観光振興センター2階会議室
    住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢470番地3
    交通案内*東京駅から軽井沢駅までおよそ1時間10分
    軽井沢駅より徒歩15分、車で3分程

講師  観世淳夫(観世流シテ方能楽師)

受講料 500円(当日会場にてお支払い下さい)
    ※8/29チケットをお持ちの方は無料

お申込 銕仙会 TEL 03-3401-2285
    ※要事前申込み

公演・チケット詳細情報

  • 会場 軽井沢大賀ホール(長野県 その他)
    アクセス情報
  • 公演期間 2023/08/29(火) 18:30
  • 価格 3,000円 ~ 6,000円(税込)
  • 問い合わせ 公益社団法人 銕仙会(てっせんかい)
    TEL: 03-3401-2285
  • 販売期間 2023/06/12(月) 10:00 ~ 2023/08/29(火) 17:30


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