- ポイント
日本全国 能楽キャラバン!
銕仙会 明野公演
概要
解説 観世 淳夫
舞囃子 枕慈童 観世銕之丞
狂言 墨塗 野村太一郎
能 百万 清水 寛二
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舞囃子 枕慈童(まくらじどう)
中国、漢の時代。菊花咲き乱れる山中に八百歳を超えるという不思議な童子が住んでいました。童子は飲めば寿命が延びるという、この山に湧き出る水の由来を語って舞うと、汲めども尽きぬ薬水を帝に捧げ、寿命長遠を祝すのでした。
めでたく音楽的にも華やかな雰囲気に溢れた能です。舞囃子では能の一曲の中心部分を紋付袴姿で上演します。
狂言 墨塗(すみぬり)
都に長らく滞在していた大名がこの度帰郷することになり、召使う太郎冠者を伴って馴染みの女のもとへと別れを告げに行きます。女は大名との別れを惜しんで涙を流しますが、実はその涙は女が目元に水をつけた偽りの涙。それに気が付いた冠者は一計を案じ、水入れの水と墨とを取り換えて…。
男女の駆け引きを滑稽に描き、見事に笑い飛ばした狂言。
能 百万(ひゃくまん)
都の僧が奈良西大寺あたりで拾った幼子を伴い、嵯峨清涼寺の大念仏(大勢の人々が集まり念仏を唱える法会)へと向かいます。清涼寺の者から聞いた通り、やがて百万という女物狂が大念仏の庭に現れると面白く念仏の音頭を取り始め、生き別れた我が子との再会を願って狂乱の舞を舞います。
さらに百万は自分は奈良の出身だと言い、夫と死別した上に幼い我が子とも生き別れとなり、それゆえ狂女となったのだと明かして、なおも仏に法楽の舞を捧げます。
また百万はこうして念仏を唱えて諸国を彷徨い歩くのも我が子と再会したい一心なのだと言い、やがて取り乱したように大念仏の群衆の中に我が子を探し回ると、念仏を唱えて我が子との再会を祈ります。
実は僧の連れた幼子こそ百万の生き別れた子で、再会を喜んだ母子はともに連れ立って都へと帰るのでした…。
狂女を主人公としたいわゆる狂女物の能で、見どころ、聴きどころ多い、華やかな芸尽しの能です。
解説 観世 淳夫
舞囃子 枕慈童(まくらじどう)
シテ 観世銕之丞
笛 栗林 祐輔
小鼓 大山 容子
大鼓 大倉慶乃助
太鼓 林 雄一郎
地謡 馬野 正基
北浪 貴裕
観世 淳夫
青木 健一
小早川泰輝
狂言 墨塗(すみぬり)
シテ 大名 野村太一郎
アド 太郎冠者 月崎 晴夫
小アド 女 内藤 連
後見 岡 聡史
能 百万(ひゃくまん)
シテ 狂女百万 清水 寛二
子方 百万ノ子 安藤継之助
ワキ 僧 大日方 寛
アイ 釈迦堂門前ノ者 中村 修一
笛 栗林 祐輔
小鼓 大山 容子
大鼓 大倉慶乃助
太鼓 林 雄一郎
地謡 西村 高夫
柴田 稔
小早川 修
鵜澤 久
北浪 貴裕
長山 桂三
鵜澤 光
小早川泰輝
後見 浅見 慈一
安藤 貴康
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