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第12回 花乃公案
概要
能 木曽 馬野 正基
狂言 柑子 山本東次郎
能 遊行柳 浅見 慈一
能 隅田川 北浪 貴裕
能 木曽(きそ)
倶利伽羅峠での平家との戦を前に、木曽義仲(ツレ)は覚明(シテ)や池田次郎(ツレ)などを従えて、埴生八幡に陣を敷く。義仲は戦況報告を聞くとともに、八幡宮に願書を納めて戦勝を祈願するため覚明に起草を命じる。やがて覚明が願書を書き上げると、それを読み上げて奉納する。その後、門出を祝う酒宴が開かれ、覚明が舞を舞っていると山鳩が飛んできて、願書受納の意を表し、一同はそれを伏し拝んで神のご加護を願う。こうして、義仲たちは平家との戦において無事、勝利を得るのであった。
能 遊行柳(ゆぎょうやなぎ)
諸国を巡る遊行上人(ワキ)が白河の関辺りで夕暮れを迎えると、ひとりの老人と出会う。老人は先代の遊行上人が通った古道を教え、その先にある「朽木の柳」に一行を案内すると、そこで西行が歌を詠んだことを伝えて、上人から念仏を授かって姿を消す。その夜、上人らが念仏を唱え仮寝していると、老柳の精が現れて感謝の意を示し、昔を懐かしみながら柳にまつわる故事を語り、弱々しく舞を舞う。やがて上人らが目を覚ますと、そこには老いた柳の木だけが弱々しく立っていた。
能 隅田川(すみだがわ)
人商人に子供を拐われた母(シテ)が武蔵の国の隅田川までやってきて、舟に乗る。女は我が子への思いを述べると、渡守(ワキ)が一年前の出来事を語り出す。それは、人買いに買われた梅若丸という少年が病のために亡くなったという哀れな物語であった。女はその少年こそが我が子と知り、渡守の案内で対岸の墓所に向かい念仏を唱えることにする。すると、梅若丸の声が聞こえ、母と子は声をかけ合うのだが、やがて夜が明けてみると我が子の墓だけがそこに残っているのであった。
【事前解説講座】
日 時:2024年12月2日(月)午後6時30分開始(午後6時開場)
会 場:銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)
※事前講座の会場は国立能楽堂ではありませんのでご注意ください。
入場料:500円(本公演チケットご購入の方は無料/要予約)
お申込:ご希望の方は銕仙会(03-3401-2285)までお申し込みください。
※学生はお電話(03-3401-2285)にてお申し込み下さい。
※都合により、予告なく演目・出演者等に変更のある場合がございます。
※上演中は客席への入退場を制限させて頂く場合がございます。
※他のお客様へのご迷惑になる行為、また危険物及び酒類の持ち込みは固くお断り致します。
※客席内でのご飲食、主催者の許可のない写真撮影・録音・録画は固くお断り致します。
※上演の妨げとなりますので、上演中は携帯電話等、音や光の出る機器の電源は予めお切り下さい。
※天災等、不可抗力による公演中止の場合を除き、チケットのキャンセル・他公演との交換・代金の払戻しはできません。
能 木曽 願書・恐之舞
シテ 覚明 馬野 正基
ツレ 木曽義仲 坂井 音雅
ツレ 池田次郎 長山 桂三
ツレ 木曽郎等 小早川泰輝
ツレ 〃 武田 祥照
ツレ 〃 小早川康充
ツレ 〃 坂井 音隆
ツレ 〃 坂井 音晴
笛 藤田 貴寛
小鼓 観世新九郎
大鼓 柿原 弘和
青木 健一 鵜澤 久
安藤 貴康 西村 高夫
地謡 鵜澤 光 観世 喜正
谷本 健吾 松木 千俊
後見 観世銕之丞
清水 寛二
狂言 柑子
シテ 太郎冠者 山本東次郎
アド 主 山本 則孝
後見 若松 隆
〈15分休憩〉
能 遊行柳
前シテ 老人 浅見 慈一
後シテ 老柳の精 〃
ワキ 遊行上人 御厨 誠吾
ワキツレ 従僧 大日方 寛
ワキツレ 〃 野口 能弘
アイ 里人 山本凜太郎
笛 松田 弘之
小鼓 大倉源次郎
大鼓 柿原 孝則
太鼓 梶谷 英樹
後見 清水 寛二
馬野 正基
小早川康充 泉 雅一郎
小早川泰輝 小早川 修
地謡 坂井 音隆 浅井 文義
坂井 音雅 柴田 稔
〈15分休憩〉
能 隅田川
シテ 梅若丸の母 北浪 貴裕
子方 梅若丸 武田 智継
ワキ 渡守 殿田 謙吉
ワキツレ 旅人 則久 英志
笛 槻宅 聡
小鼓 田邊 恭資
大鼓 原岡 一之
後見 浅見 慈一
武田 祥照
鵜澤 光 長山 桂三
安藤 貴康 小早川 修
地謡 谷本 健吾 岡 久広
坂井 音晴 松木 千俊
【公演ホームページ】http://www.tessen.org/schedule/kikaku/241215_hananokouan
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