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清盛 ー頼朝が頭を見ざりけることこそ口惜しけれー
平家物語の世界その8 語りの伝統を次代に
『平家物語』は、冒頭の《祇園精舎》で「諸行無常」を説き、そのたとえとして、「まぢかくは六波羅の入道前の太政大臣平朝臣清盛公と申す人の有様伝へ受けたまはるこそ、心も言葉もおよばれね」と、平家の物語を語り始めます。清盛は『平家物語』の最重要人物といってもいいでしょう。《鱸》は、鳥羽院に仕えて殿上人となった忠盛から清盛に代替わりし、清盛が目覚ましい出世を遂げる様子が語られます。そのあと、清盛の数々の「悪行」が述べられていくことになりますが、そのなかから、本日は《祇王》を取り上げます。清盛の気まぐれな仕打ちに翻弄された白拍子の祇王の歌う今様が哀れを誘います。《入道逝去》で、高熱の病に倒れた清盛の壮絶な最期をお聴きいただきます。
【公演ホームページ】https://heike-katari.com/
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