- ポイント
狂言師『石田幸雄』のソロ活動 vol.1
概要
狂言師『石田幸雄』が挑む、ひとり、二本だて、3days公演。
ひとりの舞台人として、
これからも舞台に立ち続けるために立ち返る、
一人芝居という、次なる一里塚。
演劇少年だった青年期、そして狂言の世界に没頭した壮年期、
その自らの芸跡に、いま再び立ち返る。
『クラリモンド』
1914年に、当時21才の芥川龍之介が翻訳した、フランスの作家テオフィル・ゴーティエによる怪奇的恋愛小説『死霊の恋』(La Morte amoureuse, 1836)。
若い神父と絶世の美女である吸血鬼の間に芽生えた、燃えるような禁断の恋。敬虔な神父である昼の生活と、放蕩の限りを尽くす夢中の生活。その二つが交差していく様を、芥川ならではの重厚かつ硬質な文体で、妖しくも華麗に描いた秀作。
狂言の話術と身体表現を駆使し、若き日の芥川龍之介の訳文そのままに、熟練の狂言師『石田幸雄』が30余年の年月を経て、再びその世界観を能舞台に甦らせます。
『神っち』
コロナで全公演が中止・延期となる中、幼少期から親しんできた、落語や講談に寄せた話芸として、石田幸雄が書き下ろした新作狂言?落語?ひとり狂言??
ある日、財布を拾った八五郎。明朝、起きて手に取ると、どうもその財布が軽い・・・
「使っちまったんだよぉ~」
突如、神社で遭遇するナゾ多き狂言調のキャラクター。江戸っ子気質なご隠居。古典落語でお馴染みの八五郎。ちょっぴりお馬鹿なトリオが織りなす、爽快小噺。
穴澤万里子(明治学院大学教授)X 石田淡朗(企画/演出)
による、フランス文学と西洋演劇/能狂言の対談もご期待下さい!
以下、石田幸雄からのコメント:
狂言は、非常にすぐれた素晴らしい演劇といえると思います。
「このあたりの者でござる」に表徴される様に、普通の人々の日々の喜怒哀楽を、豊かに楽しく繰り拡げてゆきます。或る意味で愛おしく、心温まるものです。
それでも、狂言を演じ続けていますと、狂言には中々ない題材のものを演ってみたくなります。「人の生と死、恋愛の苦悩、切なさ、ロマン、ファンタジー」といった心踊るもの、せつないものです。
そういった思いから、中学時代に衝撃を受けた、芥川龍之介の『クラリモンド』に挑んだのが今から38年前のことです。今回と同じ青山の銕仙会で初演し、その後国立能楽堂、名古屋でも公演しました。
同時にご覧いただくのは、180度違った、純粋に楽しいものです。
狂言師の心で、落語をやったら面白そうだなと思いました。
落語と狂言、登場人物も内容もよく似ていて、出てくるのは、みんな私の大好きな人たちです。
南青山に佇む檜舞台にて、ご来場をお待ち申し上げております。
公演・チケット詳細情報
おすすめの関連チケット一覧
チケットジャンル・公演エリア検索 SEARCH
各地域の会場からチケット情報をジャンル別、エリア別で探して選ぶ事ができます。