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行き先を探すための公演#3 二作品上演
『赤目』『長い墓標の列』
「明後日の方向」のやりたいことを達成するには「時間」と「お金」が必要です。理想を言えば、長い時間をかけた稽古、全国各地からの参加者や、子育てや仕事、家庭環境に関わらない参加しやすさ、そういうことを担保したいし、良い環境でものづくりをしたい。
今回は、一年間の期間をかけて2021年、2022年に上演した作品の再演、東京・静岡・福岡の三拠点のメンバーでのものづくりになっています。過去2回の公演は、短期でギュッと作ることで負担を減らそうと試みました。今回はその逆で、長期で作ることでリハーサルの負担軽減と、創作の厚みをつくることをためしています。オンラインリハーサルや月イチでの対面稽古をやってみて、うまくいかなかったことを共有して試行錯誤していく。このありかたが「明後日の方向」そのものです。
初演から一年以上『赤目』と『長い墓標の列』と付き合ってきて、最初は思いもよらなかったところにたどり着いた実感があります。「戦」というキーワードで二作品をつなげると、「幻想」と「生活」に翻弄される人間の姿が浮かび上がりました。二作品を体感することで「戦」を超える人間と出会える。演劇を続けるために実験してたら、すごい演劇作品をつくっちゃったね、となるのが「行き先を探すための公演」です。
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