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池の下 第30回公演
イエス、たぶん
■海外作品シリーズ
人間の心の奥底に潜む真実に挑むシリーズとして、これまでにアゴタ・クリストフ『エレベーターの鍵』、マルグリット・デュラス『アガタ』、ハロルド・ピンター『灰から灰へ』『いわば、アラスカ』を取り上げてきました。これらの作品は、フィジカルでシンボリックな舞台表現によって、新たな命を吹き込まれました。そして今回、『イエス、たぶん』でデュラス作品がシリーズに再登場。ミステリアスで挑発的なデュラスの世界観が、再び舞台に鮮烈に蘇ります。
■マルグリット・デュラス
マルグリット・デュラス(1914-1996)は、フランス文学を代表する作家・映画監督。彼女の作品は、抑制された情感と鋭い観察力を持ち、愛、欲望、孤独、そして記憶と忘却を深く探求して行きます。『インディア・ソング』はカンヌ映画祭で特別上映され、寺山修司など多数の映画人に衝撃を与えました。ゴンクール賞を受賞した代表作『愛人』は、彼女の独特な文体と鋭い感性を象徴し、世界中で高い評価を受けました。彼女の創作は、文学と映像の枠を超え、人間の内面を鋭く描き出すことで、多くの人々に感動を与え続けています。
■『イエス、たぶん』について
マルグリット・デュラスの『イエス、たぶん』(1968年)は、核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたブラックコメディです。記憶を失った二人の女性と、戦争に囚われた兵士が織り成すこの物語は、今なお続く戦争の愚かさを鋭く照らし出します。放射能に侵された世界で、彼女たちは無垢な視点から新たに「生きる」という行為を再定義し、
記憶と忘却の狭間で、自分たちの歴史を作り始めます。デュラスが描く絶望と希望が交錯するこの作品は、観る者に戦争の無意味さと人間の再生力を強く訴えかけ、56年を経てもなお、現代に鮮烈なメッセージを放ち続けます。
【公演ホームページ】https://www.ikenoshita.com/
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