- ポイント
安藤巴 パーカッションソロ
Tomo Ando percussion solo
打楽器奏者、安藤巴による打楽器独奏公演。
高橋悠治、細川俊夫といった大家による作品に加え、ドイツ人作曲家/打楽器奏者Johannes Fischerによるたくさんの打楽器を用いた華やかな作品、そしてスウェーデン出身の作曲家/サウンドアーティストHanna Hartmanによる、アンプリフィケーションを用いて鉢や石などの素材から思わぬ音を発生させる作品に取り組みます。
【プログラム】
Johannes Fischer:Wolkenstudie for percussion solo(2014)
Hanna Hartman:Message from the Lighthouse for amplified percussion and tape(2009)
細川俊夫:線 VI 打楽器のための(1993)
高橋悠治: 狼 打楽器ソロ(1988)
【演奏会に寄せて】
ひとつの音に耳をすませる。打楽器は、おそらく人間が一番はじめに手にした楽器だ。その響きにはたぶん、感情も、通信も、ダンスも、会話も、あった。ひとびとは、いつもあたらしく、音楽と出会っていた。
今を生きるわたしたちは、なにか音を聴く時、その音にまとわりつくさまざまな記憶やイメージを含ませ聴いている。打楽器奏者である安藤巴さんの演奏を聴いて、わたしの耳は突然生まれたてのように、まっさらな感覚になった気がした。きめ細やかに、予定調和ではない身体の動きによって奏でられた、ひとつひとつの音を、肌ざわりをたしかめるように聴いていた。その時、記憶やイメージから自由になった音楽は、これまで出会うことのなかった風景を見せてくれるのだと思った。
クラシックというジャンルの域を越えて、音そのものを見つめる活動を行う安藤さんの挑戦を、しずかに見届けてみたい。
ー清原 惟(映画監督・映像作家)ー
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