- ポイント
座・高円寺 春の劇場30
共犯的戯レゴト
ジャズx舞踏、あたらしい手口によるアザヤカなる凶行・・・・・・。
最初はラジオから、街の片すみで…、誰しも若いころ音楽によって連れ去られた経験があるでしょう。どんな有名人のコンサートにも心動いたことのない僕が、林栄一の演奏に奥底から震えたのは20代初めです。30年の時を経ていまだ健在の林さんのバンドと座・高円寺で共演を果たします!
およそ劇場の発生をさかのぼれば、そこに演劇はなく、音楽と舞踏との混然とした祈りのようなものであったと想像します。多くのことが複雑化され明瞭さを欠いた時代にあらためて劇(ドラマ)の原型のようなものをもたらしたいという気持ちがこの公演のきっかけです。デジタル化のもとにおける簡便な情報入手に毒された現在(いま)こそ、いまだ肉体や生音にこだわっている不器用な大人たちの生きざまを御覧にいれたい。どうぞ皆さん、しばし携帯の電源を切って、いまふたたび音楽に連れ去られる経験を取り戻しに劇場に足をお運びください。
工藤丈輝(舞踏家)
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日本発の芸術「Butoh」として海外でも認識をされている「舞踏」。
諸説ありますが、土方巽が1959年に発表した「禁色」が舞踏のはじまりであったと言われています。
独特な身体表現からなる芸術が「舞踏」という名で呼ばれるようになり、海外でも「Butoh」として喝采を持って受け入れられたのが1980年代のことでした。
そんな80年代の末である、89年に日本で上演された玉野黄市の作品「自然のこども」に衝撃を受け、以来、舞踏の道を歩み続けているのが本作の作・演出・出演者である工藤丈輝です。
他者の真似事ではなく、自分が見たいと思う表現を追求しているという工藤丈輝が創り出す作品は、上演回ごとに新たな表現が生まれます。
張り詰めた筋肉の上に浮き出る血管も、滴り落ちる汗も、肉体まるごとが表現の一部である生きた芸術をどうぞお見逃しなく。
主催:東京戯園館
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
【公演ホームページ】http://kudo-taketeru.com/
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