- ポイント
アマヤドリ新旧二本立て公演
『牢獄の森』『うれしい悲鳴』
『牢獄の森』
この時代において、 森は牢獄の役割を果たしていた。かつての島流しのように森という異界に犯罪者たちが追いやられ、元々好き好んでそこに住んでいるものと共生していたのだ。 技術の進展によって人間の多くは「つまらない仕事」から開放され、それぞれが自分の趣味や個性を伸ばして生きられるようになっていた。けれど、常にそれぞれの「最適解」がサジェストされる社会の中にあって、最適でない発言や行動は厳しく制限されるようになっており、そのことへの息苦しさもまた頂点に達しつつあった。「賢い奴隷」になって 森に留まるか、「愚かな自由」を満喫するためにこの場所を捨てるのか、森の住人たちはゆるく苦悩しながら、それぞれの人生を生き延びていく。
『うれしい悲鳴』
舞台は近未来の日本。そこでは「アンカ」と呼ばれるデタラメな方法で政治が決定され、デタラメな法令を強行するための暴力組織、「泳ぐ魚」が権力を握っていた。組織のメンバーの一人、痛覚のない男・マキノは、ある日、「強制お引っ越し」を執行している最中に「なんでも過敏症」の女・ミミと運命的な出会いを果たす。恋に落ちた二人は互いの「感度」に惹かれあうように急速に仲を深めていったが、そんな折、一つの不吉なアンカが決定されて徐々に歯車は狂い出していく……。政治や国家という社会組織の枠組みを問い直しながら、そこに生きる個人のちっぽけな恋の狂気を痛切に描き切った衝撃作。ひょっとこ乱舞の最終地点にして、自他共に認める劇団の最高傑作。
【公演ホームページ】https://amayadori.co.jp/archives/26849
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