座・高円寺 春の劇場04 日本劇作家協会プログラム
蝶つがい
劇団名・タイトル
カムカムミニキーナ Vol.66
『蝶つがい』
作・演出:松村 武
美術:中根聡子
音楽:土屋玲子
照明:林 之弘(六工房)
音響:山下菜美子(mintAvenue inc.)、中島有城
衣裳:勅使川原恵美
衣裳進行:和泉みか
舞台監督:原田譲二
演出助手:芹井祐文
演出補:藤篠 学
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:宮木和佳子
宣伝ヘアメイク:佐藤千晴(SUGAR)
票券:佐藤恭子
制作:水流あかね
八嶋智人、松村 武、吉田晋一、亀岡孝洋
長谷部洋子、未来、田原靖子、大倉杏菜
本尾裕介、渡邊 礼、菊川耕太郎、福久聡吾
栄治郎、柳瀬芽美、スガチヅル
柿崎智己、梶野春菜、清水芳成、丸山雄也、三科喜代
仁藤萌乃、富岡晃一郎、小林健一、谷川清美
【チケット代金】
前売・当日共 通常回/5,000円 割引回/4,500円
※5/17(木)~21(月)の各19時の回が割引回です。
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U25(25歳以下)/3,900円
※U25は劇団のみ取り扱い。当日身分証をご提示いただきます。
気候は何者かに操られていた。
真冬の北の大地に吹く海風は、突き刺すように冷たくて、
多くの者達は貝のように口を閉ざした。
「私は貝になりたい」
貝になった人々は次々と死に、
その死体の山が幾重にも層をなして貝塚となったものが、
後の世に発見されて社会の教科書にまで載ったことで、
彼女は学ぶことができた。
彼女は人々をだまさねば救えないと考えた。
大きな蛤をいくつも煮詰めて、その吐息を集めたガスで、
皆に束の間の幻を見せた。
やがて貝殻は開いて蝶になり、彼女の周りをひらひらと舞った。
その些細な蝶の羽の動きが、周り巡って気候を変えた。
真冬の大地に春がやってきた。
「蝶のように、マイベイビー」
繰り返し。
ところで彼女には師匠との約束があった。
二十年後のその日に、もし空が晴れていればまた会おうと師匠は言い残した。
彼女は二十年後のその日の天気を事前に知りたかった。
気象予報士達は必死で“姫”の思いに答えようとしていた……
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