座・高円寺 夏の劇場04 日本劇作家協会プログラム
TOKYOハンバーグ『愛、あるいは哀、それは相。』
タイトル
TOKYOハンバーグ Produce Vol.30
『愛、あるいは哀、それは相。』
作・演出:大西弘記
音楽:清見雄高
照明:吉嗣敬介
舞台監督・舞台美術:大河原敦
舞台監督助手:霜垣真由美
音響:香田泉
宣伝美術:martrie
方言指導:大内彩加
イラストレーション:さいとうりえ
舞台写真:ありせさくら
WEB宣伝:西谷竜太
制作:J-Stage Navi(島田敦子・早川あゆ)
カンパニースタッフ:石原友武・相原奈保子
企画・製作:TOKYOハンバーグ
清水直子
甲津拓平
脇田康弘
北澤小枝子
槌谷絵図芽
町屋圭祐
ミヤタユーヤ
谷芙柚
飯塚シオン【A】
宇野めぐむ【B】
梅永あん【A】
小林風生子【B】
宇鉄菊三
吉本穂果
橘麦
藤原啓児
≪チケット料金/全席指定・税込≫
◇前売・当日4,200円
◇ハンバーグ割引(6/13・14・15の14時)3,800円
◇研究生割(養成機関)3,500円 ※要証明書
◇学生割(高校生以下)2,500円 ※要証明書
◇オンライン生配信(6/18)3,000円
≪上演日程≫
2021年
6/13(日)18:00【A】◎
6/14(月)19:00【B】◎
6/15(火)14:00【A】◎★/19:00【B】
6/16(水)14:00【B】★/19:00【A】
6/17(木)14:00【A】★
6/18(金)14:00【A】★◇/19:00【B】◇
6/19(土)13:00【B】★/18:00【A】
6/20(日)13:00【B】
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【A】=飯塚シオン、梅永あん
【B】=宇野めぐむ、小林風生子
◎=ハンバーグ割引
★=有料託児サービスあり
◇=有料オンライン生配信実施あり
・・・
≪あらすじ≫
生まれて初めての転校生になった次女は、もうすぐ17歳。
こっちに来た頃は毎日泣いていたけれど、最近はあまり泣かなくなった。
この街でも保母さんになった長女は、死んだ主人にそっくりで、
子供たちの話をする時は、まるで主人と同じような笑顔を見せてくれる。
母親の私はというと、親戚が経営する喫茶店で働かせてもらい、
朝早くからコーヒーの豆を挽いては、ここに辿り着いた理由を探す。
この街で暮らす人たちの優しさや思いやりが時々、本当に時々、胸を痛くして
どうしたらいいのか、どう生きてゆけばいいのか、わからなくなる時がある。
何が本当で、何が嘘だなんて、誰が教えてくれるの?
私たちが知っていること、それはあの日を生き残ったということ。
ふるさとを離れて、もうすぐ5カ月。
この街では初雪が舞い散り、それを眺めては帰りたくなる。
私たちが生まれ育った街、南相馬へ。
TOKYOハンバーグが織り成す3月11日から1年の歳月が流れた喫茶ホットラインの珈琲物語。
・・・
≪作者、大西弘記より≫
忘れもしない2011年3月11日から、1年と17日の歳月が過ぎ去った晴れの日に、この作品を上演した。
終演後、みんなと劇場の入り口でお客様をお見送りしようと待っていると誰も出てこなかった。
5分経っても10分経っても、観劇したお客様が出てこない。
私は、ある覚悟をして劇場内客席の様子を見に行った。
すると、客席ではご来場下さったすべてのお客様がアンケート用紙に感想を書いてくれていた。
私の覚悟とは対極の反応だった。
この作品を上演しようと書き始め、稽古を重ねた煩悩の日々の答えが、お客様の行動と表情にあった。
忘れもしない3月11日から、10年の歳月が流れた2021年に、この作品を再演しようと思った。
然し、あの日のことが風化してゆく、と、までは言い切れないが、初演の時よりも日本人は、あの日から日本がどう変わったのか、或いは、どう変わらないのか、に対して無関心になってゆくような気がする。
だから再演を観てくれる人も初演時の反応とは違うものになっているかもしれない。
然し、上演しようという気持ちは揺るがない。
何故ならば、私が描いたこの作品は3月11日のことだけではなく、3月11日以降の未来、つまり、もしかしたら誰かにとっての今なのかもしれない、その未来を想像する事が出来ると思っているからだ。
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