1808-01
チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
出演予定
指揮/レオシュ・スワロフスキー、ピアノ/アリョーシャ・ユリニッチ
管弦楽/チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
曲目チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
ピアノ協奏曲第1番、交響曲第6番「悲愴」
概要チェコ第二の都市ブルノ、伝統の町と豊かな大地から生まれる音楽。
時を経ても変わらない受継がれる音色がそこにあるー。
チェコの街、チェコの大地に育まれた音色―。
伝統のブルノで人々に愛される、風、香りを感じるオーケストラ。
チェコ第二の都市ブルノ。モラヴィア地方随一のオーケストラ、ブルノ・フィルが同じくチェコ出身の指揮者、スワロフスキーとともにやって来る。これまでも来日を重ね、魂を感じさせる演奏が私たち観客の胸を打ってきた。今回は自国チェコ出身のドヴォルザークをメインにした“ボヘミア”プログラムと彼らと同じスラヴ民族を代表する作曲家“チャイコフスキー”を堪能する2つのプログラを携えての来日だ。
チェコの慈愛が詰まった“ボヘミア”プログラム。チェロ協奏曲のソリストにはイギリスよりマシュー・バーリーを迎える。チェロの独創性を追求する革新家バーリー×伝統のチェコ、スワロフスキー、ブルノ・フィルの融合が実に楽しみだ。そして「新世界より」。ドヴォルザークの深い郷土愛と壮大な音楽が胸に響く。ブルノ・フィル渾身の“ボヘミア”プログラム。チェコの伝統、大地から育まれた音でしか表せない情緒がそこにある。
もう一方の“オール・チャイコフスキー”。ピアノ協奏曲第1番のソリストにはスラヴ世界の一角クロアチア出身で現在ヨーロッパの楽壇から注目を集めているアリョーシャ・ユリニッチが登場。ユリニッチの生き生きとした音楽を感じる華やかな演奏になりそうだ。そしてチャイコフスキー晩年の傑作「悲愴」。混沌とした中から湧き出る甘美なメロディー。スラヴのリズムとドラマティックな音楽、そしてレクイエムのような終楽章は静寂で締めくくられる。チャイコフスキーが“人生”を描いた集大成にスラブの情熱が命を吹き込む―。
伝統の都市ブルノで人々に愛され続けてきたブルノ・フィル。彼らの音楽に包まれる至福の時間が待っている。
予定プログラム
Aプログラム
スメタナ 交響詩「わが祖国」より“モルダウ”
ドヴォルザーク チェロ協奏曲(チェロ:マシュー・バーリー)
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
Bプログラム
チャイコフスキー 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:アリョーシャ・ユリニッチ)
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
Cプログラム
スメタナ 交響詩「わが祖国」(全曲)
1.ヴィシェフラド(高い城) 2.モルダウ 3.シャールカ 4.ボヘミアの森と草原から 5.ターボル 6.ブラニーク
Dプログラム
スメタナ 交響詩「わが祖国」より“モルダウ”
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
※出演者、曲目、曲順はやむを得ない事情により一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。
出演予定
出演予定
レオシュ・スワロフスキー(指揮)
プラハ音楽院でフルートを学んだ後、著名なV.ノイマンの下で指揮法を学んだ。チェコ国立歌劇場でZ.コシュラーのアシスタントを務めた後、プラハ室内歌劇場、ヤナーチェク・フィル、ブルノ・フィル、スロヴァキア・シンフォニエッタ、プラハ国立歌劇場などの首席指揮者を歴任。プラハ国立歌劇場では芸術監督も務めた。現在はスロヴァキア・フィルの常任指揮者、ブルノ・フィルの名誉会員を務めるほか、セントラル愛知交響楽団の音楽監督にも就任している。これまでにシュターツカペレ・ドレスデン、ザルツブルク・モーツァルテウム管、シュトゥットガルト・フィル、東京都交響楽団等にも客演。チェコにおいてはチェコ・フィル、ブルノ・フィル、プラハ・フィル、プラハ放送響など主要な管弦楽団と共演を重ねており、チェコを代表する指揮者の一人となっている。
©Ben Phillips
マシュー・バーリー(チェロ)※Aプログラム出演
イギリス出身。ギルドホール音楽演劇学校およびモスクワ音楽院で学ぶ。その後シェルSLOコンクールのファイナリストとしてロンドン響と共演し注目を集めた。これまでにBBC響、フランクフルト放送響、ロイヤル・スコティッシュ管、ロンドン・シンフォニエッタ、ウィーン放送響、オランダ放送フィル、チェコ・フィルなどと共演。2013年にはイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの生誕100周年を記念してツアーを行い好評を博した。また最近ではパスカル・デュサパンのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲をヴィクトリア・ムローヴァ、オランダ放送フィルと初演、その後も同協奏曲をムローヴァと共にロンドン・フィル、フランス国立管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管などと演奏した。古典音楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、国内外で幅広く活躍している。
アリョーシャ・ユリニッチ(ピアノ)※Bプログラム出演
クロアチアのザグレブ出身。2012年ロベルト・シューマン国際コンクール優勝、2015年ショパン国際ピアノコンクールファイナリスト、2016年エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位に入賞するなど注目のピアニスト。その他、2012年チェルカスキー国際ピアノコンクール、2014年ルチアーノ・ルチア―二国際ピアノコンクール、マッサローザ国際ピアノコンクールで優勝。ワルシャワ・フィル、ベルリン放送響、ベルギー国立管、アントワープ響などオーケストラとの共演多数。ニューヨークのカーネギーホールにてリサイタルを開催するなど活躍の場を世界へ広げている。ウィーン国立音楽大学にてノエル・フローレス氏に師事、その後フィエーゾレ音楽院にてエリソ・ヴィルサラーゼ氏に師事、ザグレブ音楽院ではルーベン・ダリバリャヤンに師事し、現在はワイマール・リスト音楽院にてグレゴリー・グルツマンに師事している。
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
チェコ第2の都市でありモラヴィア地方の中心地、ブルノを拠点に活躍するオーケストラ。1956年にブルノ放送交響楽団とブルノ地方交響楽団が合併し、現在の楽団が完成された。しかしこのオーケストラの起源は1870年代にさかのぼり、ブルノで活躍した若きヤナーチェクによって原形が作られている。そして創設以来、ブルノの音楽文化の中心としてその役割を果たしてきた。“プラハの春”や“モラヴィアの秋”をはじめヨーロッパの音楽祭への参加も多く、海外公演においては1956年以降、延べ700回を超え、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界各地で公演を行っている。世界的に著名な指揮者やソリストとの共演も多く、ブロンフマン、ブッフビンダー、W. ケンプ、クレーメルなどとも共演。教育プログラムや室内楽、合唱団との共演も積極的に行っており、ブルノに根差ざした高水準のオーケストラとして高い評価を得ている。
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