出演・曲目・カード
【出演】
指揮:鈴木優人
バッハ・コレギウム・ジャパン
【出演】
森 麻季(ポッペア)、レイチェル・ニコルズ(ネローネ)、クリント・ファン・デア・リンデ(オットーネ)、波多野 睦美(オッターヴィア)、ディングル・ヤンデル(セネカ)、櫻田 亮(ルカーノ)、藤木 大地(アルナルタ)、小林 沙羅(アモーレ) 他
発売情報かながわメンバーズ(KAme)先行発売(インターネットのみ):2017年5月27日(土)10:00~
一般発売:2017年6月3日(土)10:00~
料金 (全席指定・税込)
一般9,000円 シルバー(65歳以上)8,500円、 学生(24歳以下)5,000円
※シルバー券は予定枚数を終了 ※学生には定員あり
※未就学児童の入場不可
※託児あり(要事前予約)
■モンテヴェルディ生誕450年記念特別公演 歌劇「ポッペアの戴冠」概要
16世紀から17世紀にかけて活躍したイタリアの作曲家、モンテヴェルディの生誕450年を記念した特別公演として、歌劇『ポッペアの戴冠』が演奏されます。
モンテヴェルディは、ルネサンス期からバロック期へと「音楽」が大きく変わる時代において活躍した偉大な作曲家。若干15歳で最初の歌曲集を出版するなど、音楽家としての才能を発揮します。
1607年、現在も上演されている最古のオペラ『オルフェオ』を作曲。1610年には、教会音楽史上の最高傑作とも称される『聖母マリアの夕べの祈り』を作曲しました。
この世を去るまで作曲を行っており、晩年の代表作が『ウリッセの帰還』と、今回演奏される『ポッペアの戴冠』です。
記念すべき今年、イタリアが誇る偉大な作曲家の晩年の傑作をお楽しみください。
■「ポッペアの戴冠」あらすじ
「ポッペアの戴冠」の演奏時間は、プロローグ10分、第1幕80分、第2幕51分、第3幕45分。
歌劇の舞台となるのは、皇帝ネローネ(ネロ)の治世下にある紀元62年のローマです。
○プロローグ
「運命の神」と「美徳の神」が、自分の力が1番強いと争っているところに、「愛の神」がやってきます。「愛の神」はその争いに割って入り、自分より偉大な神はいない、今日その力を見せようと言いました。
○第1幕
オットーネが戦地から帰宅すると、皇帝ネローネの兵がいました。そこでオットーネは、妻のポッペアと、ローマ皇帝ネローネが浮気をしていることに気がつきます。
そのころ、皇帝ネローネの妻、オッターヴィアも夫の浮気に悩まされていました。哲学者で皇帝ネローネの補佐役を務めていたセネカは、オッターヴィアを慰め、皇帝に不倫を止めるよう忠告します。しかし、皇帝ネローネはその忠告を聞き入れず、オッターヴィアと別れてポッペアと結婚することを決めます。
○第2幕
セネカは家族や友人たちが引きとめる中、自ら命を断ちます。
皇帝ネローネを止めることはできないと考えたオッターヴィアは、オットーネにポッペアの殺害を命じました。
オットーネは宮殿内侍女のドゥルジッラの服を借り、女装して昼寝中のポッペアに近づき、殺害を試みます。ところがその瞬間、「愛の神」が寝ていたポッペアを目覚めさせてしまい……。
○第3幕
ポッペア殺害未遂の罪で捕らえられたのは、宮殿内侍女のドゥルジッラ。オットーネのため、彼女は自分がポッペアを殺害しようとしたと嘘をつきますが、そこへオットーネがかけつけ、すべてを告白します。
皇帝ネローネ、ポッペア、オッターヴィア、オットーネ、ドゥルジッラの愛憎劇の結末とは?
そして「愛の神」の力とは?
■特別公演の指揮者 鈴木優人氏
モンテヴェルディ生誕450年記念特別公演、歌劇「ポッペアの戴冠」で指揮者を務めるのは、鈴木優人氏。そして彼と共に古代ローマ帝国の愛憎劇を創るのは、バッハ・コレギウム・ジャパン。登場人物を演じるのは、脇役にいたるまで、人気・実力を兼ね備えた名歌手たちです。
指揮者の鈴木優人氏は、1981年オランダ生まれ。現在もオランダに在住しており、指揮者だけでなく、作曲家、ピアニスト、チェンバリスト、オルガニストとしても活躍しています。東京藝術大学作曲科を卒業、同大学院古楽科を修了し、ハーグ王立音楽院を修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学んでいます。
鍵盤奏者として、国内外問わず数多くの公演に出演。指揮者としても、バッハ・コレギウム・ジャパンや東京交響楽団など、多くの楽団と共演してきました。
蜷川幸雄氏の演出による歌舞伎座『十二夜』への出演、ライブハウスで『フーガの技法』全曲演奏、森鴎外翻訳の歌劇『オルフエウス』の指揮など、垣根を越えた幅広い活動を行っています。
2011年に横浜市との共催で開かれた神奈川芸術劇場での「エウリディーチェの嘆き」では、音楽とダンス、映像、照明、電子音響との複合的な公演を行い、高く評価されました。
鈴木優人(c)Marco Borggreve
バッハ・コレギウム・ジャパンは、世界の第一線で活躍するスペシャリストを擁したオーケストラと合唱団です。
透明かつ劇的な合唱とオリジナル楽器による演奏が特徴で、非常に高く評価されています。1992年から東京と神戸で定期演奏会を開始しており、99年から海外公演も本格的に行うように。2016年には、ヨーロッパ6カ国12公演のツアーを実施し、各地で絶賛。大成功を収めています。
これまでに80点にも及ぶCDをリリース、多くの賞を受賞してきました。2014年には、「エコー・クラシック賞エディトリアル・アチーブメント・オブ・ザ・イヤー部門」を受賞しています。17年7月には、「バッハ:世俗カンタータシリーズ全曲」演奏・録音の完結を予定しています。
バッハ・コレギウム・ジャパン(c)Marco Borggreve