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音楽堂・伝統音楽シリーズ
聲明「月の光言(こうごん)」

出演

声明の会・千年の聲(天台・真言両宗の僧侶たち)
構成・演出:田村博巳

曲目

古典聲明と新作聲明(桑原ゆう)

概要

千年を越えて受け継がれてきた仏教声楽。
僧侶30人の声が木のホールを満たすひとときを。

発売情報

かながわメンバーズ(KAme)先行発売(インターネットのみ):
2017年6月17日(土)10:00~
一般発売:2017年6月24日(土)10:00~
料金 (全席指定・税込)
一般4,500円 ペア(お二人で)8,000円 学生(24歳以下)2,000円
※ペア→終了しました
※学生に定員あり
※未就学児童の入場不可
※託児あり(要事前予約)
※14:30~ プレトークあり

■概要
聲明(声明)とは、仏教儀礼の中で1人または集団の僧侶が唱える声による宗教音楽の一種。日本語による声明は、平家琵琶や能、浄瑠璃の中世音楽、民俗芸能に多大な影響を及ぼしました。

今回の音楽堂・伝統音楽シリーズでは、1200年の伝統を誇る声明を「声明の会・千年の聲」の僧侶30人が披露します。
古典声明に加え、幅広い分野で活躍する作曲家・桑原ゆう氏による新作声明が上演されるプログラムとなっており、古典声明の伝統の深さと重みだけでなく、現代における声明のあり方を感じることができます。


■新作声明を手がけるのは、作曲家の桑原ゆう氏

今回、聲明「月の光言(こうごん)」で新作声明の作曲を担当するのは、桑原ゆう氏。桑原ゆう氏は、現代音楽の分野を中心に作曲家として活動しています。


1984年生まれで、小学生・中学生時代にはエレクトーンで音楽を学び、ヤマハジュニアエレクトーンコンクール2000全日本大会高校生部門で金賞、ヤマハインターナショナルエレクトーンコンクール2003B部門で第2位など、多数の入賞暦とコンサート出演暦を持ちます。


2007年に東京藝術大学音楽部作曲家を卒業し、2009年に同大学院音楽研究科の修士課程を修了。在学中から国内外の音楽祭やセミナーに参加、作品発表を始めており、その作品はドイツのアカデミー・シュロス・ソリテュード、武生国際音楽祭、ミラノ国際博覧会などで取り上げられました。


第74、75、78回日本音楽コンクールにて作曲部門入選、第9回東京国際室内楽作曲コンクール入選、シュテファン・フッソング アコーディオンワークショップ公募入選、2009年度トーキョーワンダーサイト国内クリエーター制作交流プログラムに選抜され、2009年から翌年にかけてトーキョーワンダーサイト青山クリエイター・イン・レジデンスで活動。


さらに2015年には、ミラノ国際博覧会にてFeeding Music International Composition Competition 入選。一部の作品は、ドイツのEdition Wunnから出版されています。


近年では、声明や神楽等の取材を重ねており、作品の発表や、同世代の演奏家とクリエイショングループ「淡座」を立ち上げました。古今亭志ん輔氏との公演など、日本の音と言葉を源流から探り、文化の古今と東西を結ぶことをテーマとした創作を積極的に展開しています。


他にも、NHKラジオドラマや鈴木道子氏のファッションブランド「Nocturne #22 In C Sharp Minor, Op. Posth.」「YMOYNOT」のランウェイショー、ダンサー・振り付け師の菅原小春氏のPV、ウェブサイトなどの音楽を作曲するなど、さまざまな分野で創作活動を行ってきました。


桐朋学園大学音楽学部の非常勤講師を経て、現在は一般財団法人ヤマハ音楽振興会創作研究コースなどで後進の指導も行っています。


■声明の会・千年の聲

今回、神奈川県立音楽堂にて声明を披露するのは、声明の会・千年の聲です。声明の会・千年の聲は、1200年の伝統を誇る日本の音楽の源流「声明」の継承と発展を目的とし、日本声明の二大潮流をなす、真言宗と天台宗の指導者が宗派を超えて結成されました。さらなる飛躍を目指し、国内外で活動しています。

 

声明の会・千年の聲は、古典作品を上演するだけでなく、優れた作曲家に依頼し、現代における新作声明の創造・上演にも取り組んできました。CDもリリースしており、これまでに「阿吽の音」「存亡の秋」(鳥養潮作曲/(財)ビクター伝統文化振興財団)の2枚を発売。

声明の伝統を守りつつ、現代における声明の可能性を追求し続けています。


■神奈川県立音楽堂について

会場となる神奈川県立音楽堂は、1954年に公立施設としては日本初の本格的な音楽専用ホールとして開館。最高の音響効果を求めて設計されたホールは、開館当時「東洋一の響き」と称され、現在においても国内外から高く評価されています。


特筆すべき点は、ホールの壁面がすべて木で作られていること。木の壁面のアコースティックな響きは、開館から現在にいたるまで、多くの観客を魅了し続けています。


また、神奈川県立音楽堂は音響が優れているだけでなく、1998年には「公共建築百選」に選ばれており、1999年には20世紀の重要な文化遺産である建築物として、国際組織DOCOMOMO(近代運動に関わる建物や環境形成の記録調査および保存を目的に設立)日本支部により「日本におけるモダン・ムーブメントの建築20選」にも選ばれています。

公演・チケット詳細情報



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