日中友好記念作品
舞劇Dance Drama「朱鷺」
発売情報
【一般発売】12月5日(木)10:00~
ストーリー&解説
第 1 幕
古代――。ある村に天から舞い降りた七羽の朱鷺が、羽衣を脱ぎ捨て、仙女の姿となって、渓谷で戯れていました。その光景に驚いた村の青年・俊(ジュン)は、中でもひときわ美しい朱鷺の潔(ジエ)に心を奪われ、木の枝に掛かった美しい羽衣を持ち帰ろうとします。慌てて羽衣をまとって飛び去る朱鷺たち。しかし、自分の羽衣を奪われた潔(ジエ)は、羽衣を返して欲しいと俊(ジュン)に頼みます。はじめは、恐れや不安を覚えた潔(ジエ)でしたが、やがて、それは愛となります。
潔(ジエ)は、俊(ジュン)と一緒に暮らすようになりますが、ある晩、潔(ジエ)は、朱鷺の仲間たちと踊る夢を見て、人間界は自分の居場所ではないと悟り、泣く泣く俊(ジュン)の元を去ることを決意します。そして、眠る俊(ジュン)の傍らに、自らの羽根を一本残し、羽衣をまとって飛び立っていくのでした。
第 2 幕
時の河を越えて、潔(ジエ)がやってきたのは高層ビルが立ち並ぶ近代。しかし、潔(ジエ)は都会に馴染むことができず、すっかり周囲から孤立してしまいます。そんな中、都会の移り変わりをレンズにおさめていたカメラマン・俊(ジュン)が、潔(ジエ)を介抱します。俊(ジュン)は、かつて潔(ジエ)が残した羽根を受け継いでいました。そして、潔(ジエ)の美しい住処を探し出すことを約束します。
俊(ジュン)と一緒に時の河を越えた潔(ジエ)ですが、もはや潔(ジエ)の故郷も、平和な世界ではありませんでした。文明化に伴い破壊されていく自然、そして次々に絶滅していく仲間たちの姿に、二人はショックを隠せません。俊(ジュン)は、思い出の羽根を取り出しますが、潔(ジエ)は、その羽根を再び俊(ジュン)に贈り返し、飛び立っていきます。
さらに時が流れ、博物館では、滅びゆく朱鷺のストーリーを学生に伝えています。
ある時、老人となった俊(ジュン)は、標本箱に納められた潔(ジエ)に思い出の羽根をつけます。すると潔(ジエ)は蘇り、俊(ジュン)と三度の愛をかわします。しかし、潔(ジエ)はもはや人間界にとどまることなく、朱鷺の仲間と共に飛翔していくのでした。
年老いた俊(ジュン)から大切にしていた羽根を託される学生たち。その学生たちが見つめる先には、このうえなく美しい朱鷺たちの群れが・・・。
佐々木 涼子(舞踊評論家)
一列に並んだ美しい鳥たち。一度見たら忘れがたい鮮烈な群舞である。その白いドレスを、ほのかな紅が彩っている。そう、朱鷺の群れだ!
太古、青年は娘に変身した朱鷺と恋に落ちた。が、種の定めにあらがえず別れ別れに。近代に生まれ変わった二人は再会、しかし都会は朱鷺の生きる場所ではなく、二人は共に時の河を渡る。が、そこも文明の波に荒らされて、美しい鳥たちは絶滅の危機に瀕していた。またも別れの悲哀を飲む恋人たち。そして場面は一転、未来へ。博物館の朱鷺とそれを見守る老人。朱鷺は甦り、愛が燃え上がるが…。
人間の男と鳥の化身という異種婚の説話に、過去から現在、未来への転生のロマン。加えて自然の荒廃と保護への警鐘を含んだ現代的なメッセージ性が、この舞劇『朱鷺』に強い説得力を与えて、観客を惹き込んでゆく。
墨絵のように幻想的でモダンな美術もすてきだが、何よりも愛と哀しみのダンスが素晴らしい。優れたテクニックと妖艶な造形性は『白鳥の湖』の先を行く先端的なバレエとも見えるが、同時に中国の伝統的な身体表現の技法も取り込んでいて、他に類を見ない高度な舞台芸術、それが舞劇(ダンスドラマ)「朱鷺」である。
公演・チケット詳細情報
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公演期間 2020/03/03(火) 18:30
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価格 7,100円 ~ 7,600円(税込)
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問い合わせ カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
TEL: 044-222-5223 -
販売期間 2019/12/05(木) 10:00 ~ 2020/01/23(木) 18:00
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販売期間外
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