上野学園ホール(広島県 広島市) のチケット情報

演出は、『十一ぴきのネコ』に続き井上戯曲の演出は２作目となる長塚圭史。

「芝居の楽しみ」にあふれた趣向と、激しい感情のほとばしりを描き出す長塚演出が、孤独の果てにいつも理想を夢見続けていた宮沢賢治の世界を舞台に創り上げます。宮澤賢治役に、孤高の俳優・松田龍平が決定。怪物的な存在感を示した長塚演出作『冒した物』（’１３）以来の舞台出演に、期待が高まります。

松田龍平

山西惇　岡部たかし　村岡希美　土屋佑壱　松岡依都美　天野はな　紅甘

小日向星一　福田転球　中村まこと　宇梶剛士

同じ東北に生を受けた敬愛する宮沢賢治を描いた本作は、井上ひさしが初めて書いた近代文学者の評伝劇です。

宮沢賢治が生涯で九回した上京のうち、四回の列車の中と東京での滞在先を舞台に、２２歳から３５歳までの賢治の姿を描いています。たくさんの想いのほとんどが志半ばで終わってしまった宮沢賢治の生の時間を振り返る「イーハトーボの劇列車」は、理想を追うどころか思い描くことさえ難しくなった現代に、あらためて自分にとって大切なことを見つめて、自分を活かす人生を求める勇気を持つことができる作品です。「それでも幸あれ！」と。

井上ひさし

長塚圭史

こまつ座