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藤間勘十郎 文芸シリーズ其の三
一部『恐怖時代』/二部『多神教』

スタッフ

演出・振付:藤間勘十郎

出演

北翔海莉、市瀬秀和、鯨井康介、妃鳳こころ、古今亭志ん輔/三林京子 ほか

概要

振付師・藤間勘十郎が演出も手がけ、古今東西の文学に古典芸能の要素を取り入れて作劇するシリーズ三作目。1部は江戸の武家屋敷に渦巻く陰謀を描いた谷崎潤一郎・作『恐怖時代』。惨劇の中にも美しく耽美的な世界を勘十郎が独自の視点で捉える。2部は泉鏡花・作『多神教』。丑の刻参りの女に神職たちと社の媛神とのやりとりがコミカルで、幻想的かつ風刺と洒脱味あふれる作品を勘十郎が舞踊劇として立ち上げる。この二作に元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉が新境地を開き、共演の三林京子や古今亭志ん輔ら多才な俳優陣と挑む話題作。



一部


恐怖時代 谷崎潤一郎/作 藤間勘十郎/演出


江戸深川辺に極めて広大な屋敷を持つ春藤家―――。

太守の采女正は残忍な性格の上、日夜酒宴にふけっている。

その愛妾・お銀の方の産んだ子・照千代は、実は太守の子ではなく、深い仲となっている家老・靭負との子であり、その子に家督を継がせるため、二人は太守との現在妊娠中の正妻を毒殺し、お家の乗っ取りをたくらんでいた。

(チラシ裏抜粋)


二部


多神教 泉 鏡花/作 藤間勘十郎/演出・振付


山中の杜、奥の院にて―――。

村祭りの最中、面を被った村人らが踊りを披露し、ひと踊りを終えて神職たちと休憩をしているところに、一人の女が現れる。

どうやら丑の刻参りの女で、藁人形を持ち、嫉妬心から惚れた男を呪い殺そうとしている様子である。

女にとっては今日が満願で、願いが達成するひであったが、神職や村人たちに辱めを受けてしまう。すると御堂正面の扉が開き、気高く世にも美しき媛神が現れて、女に満願成就させてやろうという。

媛神と神職のやりとりが、美しい言葉でコミカルに描かれた作品で、幻想的でありながら、風刺、洒脱味にあふれた鏡花の戯曲です。



公演・チケット詳細情報



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